公開日:2015/12/29
最終更新日:2021/10/06
加熱せず、薬品で行う消毒方法です。最近は主流になっているのではないでしょうか。
薬品にもいくつかの種類がありますので、それぞれ紹介していきますね。
まずは過酸化水素タイプです。保存液を入れた専用のケースにレンズを入れて、6時間以上つけおきします。中和剤を入れるものと自然に中和が始まるものなど、メーカーによって多少の差があります。
これは消毒と中和に特化した用品なので、次の日にはそのままレンズをつける事が出来ますよ。特化している分、レンズが潤い、目に優しいといった利点もあります。
ただ、過酸化水素液はそのまま目に入れる事が出来ないので、ケースに入れる前のこすり洗いやすすぎをするためには別のケア用品を利用しなければいけません。また、中和が出来なくなってしまうので、必ず過酸化水素液と一緒についてくる専用のケースを使って下さいね。
最近急速に広まっているのがMPS(マルチパーパスソリューション)タイプです。
これ1つで洗浄・すすぎ・消毒・保存という全てのケアが出来る便利さが魅力ですね。レンズケースに入れる液も、こすり洗いをする液も、すすぐ液も、つけおきする液も一緒で良いので、ケア用品をいくつも用意するのが面倒という方にはオススメです。
しかし、その便利さ故に、ケアが自己流になってしまう人も増えつつあります。特に、こすり洗いをサボってしまうと目に良くありません。外したら必ず洗浄液を使って2,30回はこすり洗いをするようにしましょう。他にも、洗浄保存液を毎日取り換えたり、ケースを毎日洗って乾燥させるなど清潔さを保つために気を配ってくださいね。
もう1つはポピドンヨードです。ヨウ素を主成分としているため、オレンジ色をしており、消毒効果がとても高いのが特徴の消毒液です。従来のソフトレンズだけではなく、新しい素材のシリコーンハイドロゲルにも使用する事が出来ますよ。
消毒液を中和しなければいけませんが、中和が終わるとオレンジ色から無色に変わるため、終わる前に誤ってレンズをつけてしまうといった心配事がありません。過酸化水素より中和のサインが分かりやすいですね。
MPSよりコストがかかってしまう点や、ヨウ素アレルギーの方や甲状腺に異常のある方は使えないといったネックもありますので、事前の確認が大切ですよ。