コンタクトレンズは何で出来ているの?


公開日:2015/12/29
最終更新日:2021/10/19

コンタクトの特徴は、メーカー・商品ブランドごとに大きく異なります。

ソフトレンズは水を含んだ柔らかくなるプラスチック、ハードは酸素を多く通す特性を持ったプラスチックが使われています。
レンズの素材になるプラスチックは、様々な特性を持った成分を組み合わせる事で作られます。水を含むものや酸素を多く通すものだけではなく、レンズを丈夫にするためのもの、汚れをつきにくくするもの、しなやかさを持たせるものなど、沢山のものを組み合わせる事で特徴的なプラスチックが作られているんですよ。

ソフトコンタクトの素材の違い

ソフトコンタクトは、特に種類が多く、使われている素材の特徴が大きく異なります。

従来型ハイドロゲルレンズ(ボリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレー)

従来型ハイドロゲルレンズは、水分を含ませると柔らかくなる性質を持っています。水分を多く含みんでいて柔らかいので、つけ心地が良いのが特徴です。

しかし、レンズ自体がほとんど酸素を通しません。酸素はレンズに含まれている水分を介して、目に酸素を届けます。各メーカーは、レンズに含まれる水分量を増やし、酸素透過率を上げる工夫をしています。レンズの水分量を増やすと装用感も良くなりますが、レンズに含まれる水分が蒸発しやすいという欠点があります。レンズの水分が蒸発すると、目から涙を奪うため、乾燥してしまいます。

■従来型ハイドロゲルレンズを使用したコンタクト
ワンデーアキュビューモイスト、メダリストプラスなど

シリコーンハイドロゲル

シリコーンハイドロゲルは、昨今注目を集めているコンタクトの素材です。これは、従来型の素材に比べ、レンズの素材自体が酸素を多く通し、乾きにくく、強度もある素材です。従来型では成しえなかった、低含水でも高い酸素透過率が実現出来る、画期的な素材です。低含水レンズなら、蒸発してしまう水分量も多くないため、目が乾燥しにくいです

欠点としては、従来型にくらべて、柔らかさや水分が少なく、つけ心地の悪さが取りざたされてきました。しかし、この目に優しい機能を活かすため、装用感を改善し、つけ心地にこだわったコンタクトも開発されています。このシリコーンハイドロゲルが使われているコンタクトは、「ハイスペックコンタクト」とも呼ばれ、その機能性やつけ心地がよく、長時間コンタクトを装用する方や、毎日装用する方に特にオススメです。

■シリコーンハイドロゲルを使用したコンタクト
バイオフィニティ、デイリーズトータルワンなど

ソフトコンタクトの素材について詳しく説明しました。このように、それぞれの素材に長所、短所があります。しかし、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトについては、つけ心地を克服した商品も多く、選択の幅が広がった、と言えるでしょう。

素材だけでなく、コンタクト一つひとつがそれぞれの特徴や強みを持っています。眼科と相談して、自分の目に合ったコンタクトを選んでくださいね。

目に入れるのに本当に安全?

A.コンタクトレンズは正しい使用方法であればほぼ安全と言えます。

しかし正しく使用されなかったり、ケアを怠ってしまったりすると眼病の危険などのリスクに繋がってきます。コンタクトレンズは高度管理医療機器に分類され、正しい使用方法がされないと副作用と機能障害を起こすものです。自分の使い方が正しいのかどうか、再度確認してみましょう。

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コンタクトってどうして水分を含んでいるの?

A.水分を含んでいた方が酸素を通しやすいからです。

瞳はもともと角膜に酸素を取り込んでいます。コンタクトレンズを装用すると裸眼時と比較し酸素は瞳に届きにくくなります。コンタクトレンズはレンズ内の水に溶けている酸素を瞳が吸収することで、瞳に酸素を届けています。コンタクトレンズに水分は必須です。また高含水のレンズと低含水のレンズとでは使用感や酸素透過率、目の渇き方が異なります。ご自分の瞳に合ったレンズを探しましょう。

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この記事を書いた人
はじめてのコンタクトレンズ編集部
著者名:はじめてのコンタクトレンズ編集部
年齢:20代
コンタクト歴:11年/5年
コンタクトデビューした年齢:14歳/19歳
視力:近視/乱視
プロフィール
こんにちは、はじめてのコンタクトレンズ編集部です。コンタクトデビューする方の不安やお悩みを解消するべく、サイトを立ち上げました。10代でコンタクトデビューした編集部員2名を中心に運営しています。