コンタクトの素材やレンズについて


公開日:2020/04/28
最終更新日:2022/03/03

Q.HEMAってなんですか?

A.コンタクトに一般的に使われている素材のことです。

HEMA(ヘマ)は、ソフトコンタクトレンズに昔から使われてきた一般的な素材のことです。正式名称はヒドロキシエチルメタクリレートです。

水分量が多いほどレンズがやわらかく、みずみずしくなり、酸素を通しやすくなります。つけ心地がよくなり、目が疲れにくくなるため、これまでレンズ中の水分量を増やすいろいろな工夫がされてきました。

反対に、水分量が増えるほどレンズが乾燥しやすくなるため、目から涙がうばわれやすく、目がかわきやすいというデメリットも持つ素材です。

Q. シリコーンハイドロゲルってなんですか?

A.HEMAのデメリットを改善できる次世代素材のことです。

シリコーンハイドロゲルは、これまでメインに使われていたコンタクト素材HEMAのデメリットを改善できる次世代素材のことです。レンズ中の水分量が少なくても、多くの酸素を目に届けることができるようになっています。

レンズが多くの水分を必要としないシリコーンハイドロゲルを使ったレンズは、長い時間つけていても目から涙をうばいにくく、目のかわきを感じにくい素材です。また、たくさんの酸素が目に届くことから、目が疲れにくく、目の充血を防げます。

そんなシリコーンハイドロゲルにもデメリットはあります。HEMAに比べて水分量が少なく、素材が固くつけ心地に違和感を覚えやすいです。そのため、シリコーンハイドロゲルを採用したコンタクトを作っているメーカーは、水分量が少なくても快適に使えるような工夫をしています。

Q. イオン性レンズってなんですか?

A.マイナスイオンを帯びているレンズのことです。

イオン性レンズは、ソフトコンタクトレンズのうち、マイナスイオンを帯びているもののことです。

イオン性レンズは、酸素を通しやすいため目が疲れにくく、つけ心地がいいというメリットがあります。一方で、花粉のようなプラスイオンを帯びたタンパク質汚れがつきやすいというデメリットがあります。

Q. 非イオン性レンズってなんですか?

A.マイナスイオンを帯びていないレンズのことです。

非イオン性レンズは、ソフトコンタクトレンズのうち、マイナスイオンを帯びていないもののことです。耐久性が高く、花粉のようなプラスイオンを帯びたタンパク質汚れに強いというメリットがあります。花粉症に悩む方にオススメです。

一方で、酸素を通しにくいため、目に負担がかかりやすい点にご注意ください。また、タンパク質汚れには強いのですが、皮脂や化粧品汚れのような脂汚れはつきやすいため、つけ外しをする時はしっかりと手を洗いましょう。女性の方は、メイクをする前にコンタクトレンズをつけるようにしてくださいね。

Q.生レンズの素材は?

デイリーズトータルワンの素材はdelefilconAというシリコーンハイドロゲルという素材が使われています。

シリコーンハイドロゲルの素材は低含水でありながら、従来のソフトコンタクトレンズの数倍の酸素透過率を実現した素材です、目に酸素をしっかりと運び目の健康をしっかりと守ります。
また、デイリーズトータルワンはフォスファチジルコリンを配合しています。フォスファチジルコリンは涙に含まれている成分で、涙と近い成分を使用する事で瞳に優しくなじみます。
また、「スマーティアーズTMテクノロジー」は涙と調和することで涙の蒸発を防ぐ役割を果たします。そのおかげで長時間コンタクトを使用しても、乾燥を感じずにコンタクトを使用できます。

生レンズってどんな仕組みなの?

水分三層構造になっています。

シリコーンハイドロゲルを使用した低含水コンタクトレンズになっています。含水率の三層が100%、33%、100%の酸素透過率になっていて内部の33%の酸素透過率で適度な硬さがレンズの形状を保ち、扱いやすさを実現しいます。
含水率100%の部分は目や瞼に触れる部分がほぼ100%の含水率になっているため、柔らかい付け心地を実現し目の摩擦を感じにくい作りになっています。目の摩擦を感じにくい事から、「まるで何もつけてない」感じを実現しています。

どうしてコンタクトの素材は安全なの?

酸素をしっかり通してくれるからです

コンタクトの素材はプラスチックなのにどうして安全に使用できるのでしょうか。
コンタクトの素材はプラスチックではありますが、普段生活をしているときに使用するプラスチック製品とは異なり酸素を非常に通す素材のプラスチックで作られています。
コンタクトレンズは安心できる製法と法律で守られている製品なので目へ異物を入れる事ではありますが、そこまで心配しなくても問題はありません。しかしコンタクトレンズユーザーの10人に1人は眼障害を起こしているのも事実な為、適切な着用方法・着用時間、使用期間を守ることで安全に使用する事ができます。

Q.ワンマンスのコンタクトは30回使えるってこと?

A.使用回数ではなく開封してから一か月(30日)が期限という意味です。

1monthや2weekなど様々な期間のコンタクトがありますが、例えば1monthのコンタクトは30回使用できるコンタクトということではなく、開封してから1ヶ月使用する事が可能というコンタクトレンズです。そのため1monthのコンタクトを1ヶ月のうち1回しか使用していなかったとしてもそのコンタクトは破棄するようにしましょう。
また他のコンタクトでも同様で2weekなら2週間が使用期限、1dayなら1日が使用期限の為期限の確認をしっかりしましょう。

Q.コンタクトレンズの薄さって何で違うの?

A.レンズの厚さは度数によって変わってきます。

コンタクトはメガネと同じで度数が高くなればレンズは厚く、度数が低ければレンズは薄くなります。
また、同じ度数でもメーカーによってレンズの厚さは変わってくるため、自分の好きな使用感のレンズの厚さを探してみるのも良いかもしれませんね。

Q.なんでUVカットできるの?

A.コンタクトには紫外線吸収剤が入っているからです。

そもそも紫外線はA波、B波、C波に分けられ人間の体に届く紫外線はA波、B波です。そのA波、B波をコンタクトの中にある紫外線吸収剤が吸収し瞳の紫外線トラブルから守ってくれます。
しかし、黒目の部分はコンタクトが紫外線から守ってくれますが白目の部分はコンタクトがないため紫外線のダメージを受けます。そのためコンタクトが紫外線から守ってくれているからと油断せず、しっかりサングラスなどによる紫外線対策も行うことで効果的なケアをすることができます。

この記事を書いた人
はじめてのコンタクトレンズ編集部
著者名:はじめてのコンタクトレンズ編集部
年齢:20代
コンタクト歴:11年/5年
コンタクトデビューした年齢:14歳/19歳
視力:近視/乱視
プロフィール
こんにちは、はじめてのコンタクトレンズ編集部です。コンタクトデビューする方の不安やお悩みを解消するべく、サイトを立ち上げました。10代でコンタクトデビューした編集部員2名を中心に運営しています。