コンタクトレンズにおける涙の役割


公開日:2015/12/29
最終更新日:2021/10/06

皆さんは「コンタクトレンズと角膜の間には何の隙間も無く、ピッタリとくっついている」と考えていませんか?
実はそれは間違いでレンズと角膜の間には薄い涙の層があり、レンズを浮かせているんです。レンズの上にも薄い涙の層があるため、涙の層でレンズを挟んでいるようなイメージでしょうか。

涙は単なる水ではなく、3つの階層で構成されています。
油層(外側)…に涙の蒸発を防ぐ
水分(真ん中)…角膜や結膜に栄養分を送る
ムチン層(内側)…涙が流れ落ちないようにする

涙は、目の上にある「主涙腺」というところで作られ、まばたきの度に分泌されます。目を潤した後に、目頭にある涙点という孔に吸い込まれて、鼻の奥に排出されています。ちなみに、泣いた後に鼻が詰まるのは、涙が鼻の奥に大量に流れ込むからだそうですよ。そういえば昔、テレビ番組で、鼻から牛乳とコーヒーを飲んで、涙点からカフェオレを出せる方が出演していましたっけ(汚い話ですみません…)。

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意外と知らない涙の役割とは?

涙の役割は目の乾燥を防ぐこと
ですが、それだけではありません。

角膜に酸素を届ける

人間の目の表面、角膜には血管がありません。そのため、コンタクトレンズと角膜の間にある涙や空気中から直接酸素を取り入れる事が大切なんです。涙が無ければ酸素を角膜に届ける事が出来ないので、目の乾きや角膜の障害を引き起こす可能性もあります。涙の量は目の健康に直結しているのです。

余談ですが、寝ている間はまぶたを閉じているため、空気中から酸素を取り込むことが難しくなります。
ではどこから酸素を取り入れているのでしょうか?
それは角膜に覆いかぶさっている上まぶたの裏側にある血管。血管から取り込んだ酸素が涙に溶け込み、角膜に届いているわけです。涙は、寝ている時も酸素を運ぶ役割をしているんですね。
24レンズ

まばたき時の摩擦軽減

涙は、角膜とコンタクトレンズの間で潤滑油の役割も果たしています。もしも涙が分泌されなくなった場合、コンタクトレンズが角膜やまぶたと接触してしまいます。その結果、角膜が傷つき、感染症になってしまうかもしれません。涙は感染症のリスクを軽減し、雑菌の侵入も防いでくれているのです。

目に入ったゴミや刺激物を洗い流す

誰もが「目にゴミが入って涙が出た」という経験がありますよね。これは涙を分泌することで、異物を洗い流し、刺激を和らげようとしているからです。コンタクトについていた汚れが目に入った場合も、涙が出ることにより汚れを洗い流してくれます。

「目が乾くな…」と感じたら?

「目が乾くなぁ」と感じたら、目薬を差すのがてっとり早いです。ドラッグストアで購入してもいいですが、眼科医に相談して自分にぴったりの目薬を処方してもらうのもおすすめですよ。

コンタクトを着ける前から目がパサパサする…」という方は装着液を利用してみてはいかがでしょう。
※目薬ではないので、目には点眼しないでください。コンタクトレンズに垂らして使用します。

コンタクトの装用もラクになりますし、その後の乾燥も和らげてくれますよ。ぜひご検討くださいね。


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この記事を書いた人
はじめてのコンタクトレンズ編集部
著者名:はじめてのコンタクトレンズ編集部
年齢:20代
コンタクト歴:11年/5年
コンタクトデビューした年齢:14歳/19歳
視力:近視/乱視
プロフィール
こんにちは、はじめてのコンタクトレンズ編集部です。コンタクトデビューする方の不安やお悩みを解消するべく、サイトを立ち上げました。10代でコンタクトデビューした編集部員2名を中心に運営しています。