【3/8更新】遠近両用コンタクトの度数ってどうやって選べばいいの?


公開日:2022/01/24
最終更新日:2022/03/08

「遠近両用コンタクトを使ってみたいけど、度数の選び方がわからない」
「今使っている老眼鏡と同じでいいのかな?」
と、遠近両用コンタクトの度数の選び方について疑問に感じている方はいませんか?今回は、遠近両用コンタクトの度数についてご紹介します。

遠近両用コンタクトの見える仕組みについてはこちらで解説しています。
遠近両用レンズについて

レンズアップル

遠近両用コンタクトには、3つの度数がある

遠近両用コンタクトの度数を選ぶ時に必要な度数は、3つあります。それが、「近視・遠視用の度数」「加入度数」「乱視度数」です。どの度数も、自分で判断することはできません。必ず眼科に行って測定してもらいましょう。

近視・遠視用の度数

近視・遠視用の度数は「PWR」のことです。近視の場合は「」、遠視の場合は「」と表記されています。近視でも遠視でもない方は、度数無し「0.00」を選びましょう。

加入度数

加入度数は「ADD」のことです。加入度数は老眼を矯正するために使われる度数。老眼の進み具合によって度数の強さを選びます。

乱視度数

乱視度数は「CYL」のことです。また、乱視を矯正する場合、中心軸という数値も必要になります。乱視には向きがあるため、眼科で乱視の向きを確かめてもらいましょう。乱視ではない方は、通常の遠近両用コンタクトを使ってくださいね。

レンズモード

加入度数の選び方

遠近両用コンタクトで大切な度数が、加入度数です。老眼を正しく矯正し、手元を見やすくするためには、適切な加入度数を選ぶ必要があります。

加入度数は「+1.00」「+1.50」というように表記する場合もあれば、「LO」「MED」「HI」と強さの段階で表記されている場合もあります。「LO」と書かれている場合、どのくらいの度数なのかがレンズによって表記されています。同じ「LO」でも、コンタクトによってどのくらいの度数なのかが異なるため、レンズを選ぶ前に必ずチェックをしましょう。

現在、老眼鏡をつかっている方の中には、老眼鏡と同じ度数を購入しようとしている方もいるかもしれません。しかし、老眼鏡は目から離れているため、目にぴったりとくっついているコンタクトと条件が異なります。そのため、老眼鏡とコンタクトの加入度数が同じとは限りません。必ず、眼科でどの度数が適切なのかを調べてもらってくださいね

また、自分がどこを良く見ているかによっても、加入度数が変わります。近くが良く見たいから、という理由で加入度数を強くすれば、手元は良く見えるようになります。しかし、加入度数が強すぎてしまうと、今度は遠くが見えづらくなってしまうこともあるのです。近くがよく見えても、遠くが見づらくなってしまうのは不便ですよね。

快適に使うためには、自分がどの程度手元を見ているのか、どのくらい遠くを見ているのかなども加味する必要があります。そして、そのバランスによって加入度数と、通常の視力を矯正する度数を決めていきます。そういった意味でも、必ず眼科に行って、自分に合った加入度数を決めてもらいましょう。

年齢ごとの加入度数の目安はこちら

40代 +1.00~+1.75
50代 +2.00~+2.75
60代 +3.00

また、遠近両用コンタクトを使うにあたって必要なレンズデータはこちらです。
レンズデータ・処方せんのよくある質問

実際に使ってみないと見え方はわからない

近視・遠視用の度数と、加入度数のバランスがいいかどうかは、実際に使ってみないことにはわかりません。恐らく使い始めのうちは、遠くも手元も良く見えない、近くしか見えない、遠くしか見えない、などの違和感を覚えてしまうでしょう

それは、2つの度数の使い分けに脳が慣れていないために起こってしまう現象です。一般的には1~2週間程度で慣れると言われています。早い方の場合ですと、2・3日で慣れてしまう場合も。

もし、2週間程度使ってみて見え方が改善しない場合は、眼科に相談してみましょう度数が合っていないのか、コンタクトそのものが合っていないのか、それによって対処が変わります。もし、度数があっていない場合には、もう一度度数を調整してもらえますよ

とはいえ、慣れるためには練習が必要です。早くなれるために初日から長時間つけることはオススメしません。まずは、1日1時間から初めて、少しずつ装用時間を伸ばしていきましょう。つけている間はできるだけ、遠くと近くをゆっくり交互に見るようにしてみてください。

つけている最中で違和感があったら、その日は無理をせず休憩することも大切です。無理をしない範囲で練習していきましょう。

また、使っていくうちに、見えづらく感じてしまうこともあります。老眼は年齢に応じて進行していくものです。そのため、「老眼が進んで、今の度数じゃ手元が見えない」となった場合には、眼科に行って今の度数ではなく、新しい適切な度数を処方してもらいましょう。

レンズアップル

初めての方にオススメな遠近両用コンタクト 3選

初めての方には、ワンデータイプの遠近両用コンタクトがオススメです。オススメしたい遠近両用コンタクトはこちら。

ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカル(遠近両用)

ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカル(遠近両用)
レンズアップル販売価格
3,330円(税込)

171パターンのレンズ設計が用意されており、自分に合ったレンズが見つかります。

プロクリア® ワンデー マルチフォーカル

プロクリア® ワンデー マルチフォーカル
レンズモード販売価格
3,980円(税込)

瞳の角膜細胞をモデルに開発された保水成分をレンズに配合。夜までうるおいをキープします。

デイリーズ トータルワン 遠近両用

デイリーズ トータルワン 遠近両用
レンズモード販売価格
4,080円(税込)

レンズ素材にシリコーンハイドロゲル素材を採用。従来製品よりも6倍の酸素を通します。

オススメした遠近両用コンタクトの詳しい紹介はこちらの記事でご覧いただけます。また、2ウィークタイプ、乱視タイプも紹介していますので、併せてご覧ください。

おすすめ遠近両用コンタクト6選!自分にぴったりなコンタクトを選びましょう

2ウィークタイプは使った後にきちんと洗浄と保管をする必要があるため、初心者には向いていません。まずは、ワンデータイプでコンタクトの扱いに慣れて、その後、2ウィークタイプに移行することをオススメします。

乱視も老眼も矯正できる遠近両用コンタクトがある!

レンズモード

正しい度数で老眼を矯正して快適な視界を手に入れましょう!

遠近両用コンタクトは自分に合った度数を選ばなければ、見にくいと感じる場合や、目が疲れてしまう場合があります。自分の判断で選ばずに、まずは眼科に行って相談をしてみましょう!

この記事を書いた人
はじめてのコンタクトレンズ編集部
著者名:はじめてのコンタクトレンズ編集部
年齢:20代
コンタクト歴:11年/5年
コンタクトデビューした年齢:14歳/19歳
視力:近視/乱視
プロフィール
こんにちは、はじめてのコンタクトレンズ編集部です。コンタクトデビューする方の不安やお悩みを解消するべく、サイトを立ち上げました。10代でコンタクトデビューした編集部員2名を中心に運営しています。