公開日:2020/08/20
最終更新日:2021/07/15
コンタクトは、目に直接装用して使うものです。きちんと目にあった商品を選ばなければ快適に使用することができません。また、目にトラブルが生じる原因にもなります。しかし、目にあった商品といっても、具体的にどのような商品を指すのか、疑問に思う方も多いでしょう。目にあった商品を探す場合、まず大事なのは処方せんを確認することです。
処方せんにはどんなことが書かれている?
はじめてコンタクトを買う時は眼科に行って検診を受けます。この時、検診を受けることで発行してもらえる処方せんには、目に関する様々なデータが記載されています。
一般的に処方せんに記載されている内容は次の通りです。
度数(PWR)
どれだけ視力を矯正する力が必要か分かるデータです。記載されているより小さすぎる数値のレンズでは、はっきりとものを見ることができません。反対に、大きすぎる数値のレンズでは、頭痛や肩こりなどの症状が現れます。数値の前についているプラスとマイナスの記号は、それぞれ遠視と近視を意味しています。記号も一致していなければ正しく視力を矯正できません。
ベースカーブ(BC)
自分の目にあうレンズのカーブ度合いが分かるデータです。コンタクトのレンズは、目の形に沿って表面がカーブしています。ですが、目の形は人それぞれ違うため、自分の目にあった形のレンズを使わなければなりません。ベースカーブに差があると、目からレンズがずれやすかったり、目に痛みを感じたりします。
直径(SIZE)
自分の目にあうレンズのサイズが分かるデータです。度数やベースカーブほど重要度は高くないものの、サイズの大きいコンタクトは目に酸素が触れにくいという難点があります。クリアレンズはどの商品もサイズがほぼ共通ですが、カラコンの場合、レンズのサイズがデザインに関わるため、商品によって大きな違いがあり注意が必要です。サイズが大きいレンズを使う場合は、できるだけ酸素透過率が高い、酸素を通しやすい商品を選びましょう。
乱視度数(CYL)
乱視がある方にのみ記載されています。どれだけ乱視を矯正する力が必要か分かるデータです。通常の度数とはまったく異なる度数なので気を付けましょう。乱視がある方は、通常の度数と乱視度数、どちらもが一致する商品を使います。
乱視軸(AXIS)
乱視がある方にのみ記載されています。どの角度から乱視の矯正が必要か分かるデータです。乱視度数とセットで表記されるもので、度数と同じくらい大切な数値です。
まずは眼科へ行きましょう
多種多様な商品が販売されているコンタクトですが、購入の際は、最低限処方せんに書かれているデータと一致する商品を選びましょう。最初は億劫かもしれませんが、一度眼科で処方せんをもらっておくと、その後も安心ですよ。