生レンズはドライアイでも使える?


公開日:2019/09/30
最終更新日:2021/10/21

コンタクト装用者に多いドライアイ。日本眼科学会によると、少なく見積もっても800万人以上の患者がいるといわれています。

ドライアイになると、涙の分泌量や質が低下してしまいます。目の乾燥による不快感だけではなく、視力が低下することもある重大な慢性疾患です。また、乾燥から角膜が傷つきやすくなってしまうため、ドライアイのコンタクト使用者は一時的にコンタクトの使用を制限される可能性があります。
さらに、ドライアイが悪化してしまうと、視力低下だけでなく、傷みや、角膜上皮剥離といった、病気を発症してしまう可能性もあります。

ドライアイの対策として挙げられるものには、防腐剤の入っていない人工涙液の使用や、エアコンの風が直接当たらないようにする、パソコンの使用中は意識的にまばたきの回数を増やすなどがあります。これらは目の乾燥感を減退するために有効です。しかし、いずれも対症療法であり、根本的な解決には至りません。

ドライアイになりやすい生活スタイルは?

コンタクトの使用はもちろんのこと、現代の人々がしがちな生活スタイルが、ドライアイを加速させている可能性があります。

・パソコンやスマホを長時間見続ける
・夜更かしをする
・エアコンの風に当たり続ける
・花粉症

これは一例ですが、ドライアイの原因となる生活スタイルの一つです。特に、パソコンなどを集中して見ている時は、まばたきの回数が減ってしまいます。また、仕事などでオフィスにいると、空調が効いている為空気が乾燥しやすく、目が渇きやすくなります。

目を乾燥させないためには?

コンタクトレンズを見直すことで、ドライアイによる不快な症状を抑えることができる可能性があります。
コンタクトの特徴によって、ドライアイに向き不向きがあるため、自分の目に合ったレンズを選びましょう。
そもそも、コンタクト装用によって起こる目の乾燥は、レンズ表面の涙の層が薄くなり、涙が蒸発しやすい状態になっています。また、レンズに涙が吸い取られ、レンズ自体も乾燥し、ドライアイになりやすくなります。

そこで、目が渇きやすい、ドライアイの方にオススメなのが、低含水レンズです。
低含水レンズは水分を多く必要とせず、涙を吸収しにくい、つまりドライアイになりにくいのが特徴です。
一方、低含水レンズと対をなすレンズが高含水レンズ。高含水レンズは、レンズに水分が多く含まれているため、涙を多く吸収してしまうため、乾きやすいのが特徴です。
しかし、含む水分が多い分、つけ心地がよく、装用感がいいレンズでもあります。

そんな、高含水レンズと低含水レンズのいいとこ取りをしたコンタクトが、生レンズとして話題になった、デイリーズトータルワンです。
デイリーズ トータルワン

デイリーズトータルワンは、レンズ自体は低含水レンズで、レンズ中心の含水率は33%です。

一方、表面の含水率は80%と高く、心地よい装用感を保ちながら、乾きにくいという特徴があります。

生レンズであれば、含水率にくわえて、夜までうるおいが続く工夫が施されています。涙液にも含まれている「フォスファチジルコリン」が含有されたレンズや、涙の蒸発を防ぐ「スマーティアーズ™テクノロジー」という技術があるため、長時間装用してもレンズの乾燥やそれにともなう不快感が起きにくいんです。実際に、生レンズを使用してからは目薬を使う回数が減ったという口コミもあります。

生レンズが医療機関から直接的に、ドライアイ症状の低減に効果があると発表されたわけではありません。
ですが、ドライアイに悩んでいる方は、試す価値アリのコンタクトレンズでもあります。生レンズには、夜までうるおいが長続きする工夫がたくさん詰まっています。ドライアイの方は、眼科医に相談しながら、ぜひ生レンズを使用してみてください。

よくある質問

Q.生レンズはドライアイでも使える?
A.使用できます。生レンズは低含水レンズなので瞳から水分を奪いにくく、ドライアイの方に適したレンズとも言えます。ただしコンタクトレンズは個人によって向き不向きがあります。違和感を感じた場合は装用を中止しましょう。

Q.ドライアイになるとどうなるの?
A.ドライアイになると、涙の分泌量や質が低下してしまいます。目の乾燥による不快感だけではなく、視力が低下することもあります。また、乾燥から角膜が傷つきやすくなってしまうため、ドライアイのコンタクト使用者は一時的にコンタクトの使用を制限される可能性もあります。

この記事で紹介した商品

この記事を書いた人
はじめてのコンタクトレンズ編集部
著者名:はじめてのコンタクトレンズ編集部
年齢:20代
コンタクト歴:11年/5年
コンタクトデビューした年齢:14歳/19歳
視力:近視/乱視
プロフィール
こんにちは、はじめてのコンタクトレンズ編集部です。コンタクトデビューする方の不安やお悩みを解消するべく、サイトを立ち上げました。10代でコンタクトデビューした編集部員2名を中心に運営しています。