公開日:2020/02/20
最終更新日:2021/11/01
「まるで生感覚」なんて言われたら、裸眼と同じ感覚で過ごせるのではないか?と考えてしまいますよね。そこでよく聞かれるのが「生レンズを着けたまま寝ても大丈夫?」という疑問です。確かに本当に「生感覚」なら、外さないで寝ても問題はないように感じますが、実際はどうなのでしょうか?
就寝時は絶対にレンズを外して!
いくら生レンズと言えど、装用したまま眠るのは瞳に大きな負担がかかります。眠る時にもレンズを外さない連続装用タイプもありますが、それも就寝時に角膜に届く酸素が足りないという理由から普及が進んでいません。連続装用を前提とした製品でも、就寝時の酸素不足の問題をクリアできないのですから、1日使い捨てタイプの生レンズであれば、いくら酸素透過性能が高くとも就寝時にはレンズを外さなければならないことが分かります。
そもそも、裸眼時においても目を閉じている間は、開いている時の3分の1程度の酸素のみが角膜に届くと言われています。その上さらに、角膜を覆うように装用するソフトタイプのレンズを装用していれば、角膜がさらに酸素不足に陥ることは言うまでもありません。
生レンズはあまりに着け心地が良く、つい着けていることを忘れてしまいがちです。そのため、うっかり装用したまま眠ってしまうこともあるでしょう。しかし、角膜の酸素不足は、失明の原因にもなる、角膜中央部への血管新生などの原因となります。1度や2度、装用したまま就寝しても大事には至らないことがほとんどですが、油断をしていると10回、100回と回数が重なってしまいます。普段から「横になる前にコンタクトを取る」などのルールを決め、正しい使用方法で扱いましょう。