Q. 乱視ってなんですか?
A.角膜や水晶体のゆがみが原因でものが二重に見えることです。
乱視は、目の組織や器官の1つである角膜や水晶体のゆがみが原因でものが二重に見える状態のことです。乱視には0~180°までの角度(乱視角度)があり、乱視角度が90°の場合、90°の角度から見たものが2重に見えることを意味しています。
乱視の方は、コンタクトレンズも乱視用(トーリック)を使います。先ほども言ったように、乱視の方は角膜や水晶体などがゆがんでいるため、近視用や遠視用のコンタクトレンズではずれてしまう可能性があるためです。乱視用のコンタクトレンズは、乱視の方でもレンズがずれにくいデザインになっています。
Q. 不正乱視ってなんですか?
A.距離に関係なくものが見えづらい乱視の一種です。
不正乱視は、角膜や水晶体が不規則にゆがんでいる乱視のことで、距離に関係なくものが見えづらい状態のことです。疲れ目や頭痛、めまい、吐き気などの症状にもつながります。
不正乱視は、メガネやソフトコンタクトレンズでは矯正できません。ハードコンタクトレンズを使った矯正がおすすめされます。ただし、水晶体に原因がある場合、ハードコンタクトレンズでも矯正ができないため、レーシック手術などで治療します。
Q. プリズムバラストデザインってなんですか?
A.レンズの下部に厚みがある乱視用コンタクトのデザインです。
プリズムバラストデザインは、レンズの上のほうがうすく、下のほうが厚いという作りになっている、乱視用コンタクトに使われているデザインの1つです。レンズの厚いほうがおもりになるため、まばたきをしても目の中でレンズが回りません。ダブルスラブオフデザインよりもレンズが回転しにくく、安定しやすいデザインです。
Q. ダブルスラブオフデザインってなんですか?
A.レンズ上下がうすく、左右が厚い乱視用コンタクトのデザインです。
ダブルスラブオフデザインは、レンズの上下がうすく、左右が厚いという作りになっている、乱視用コンタクトに使われているデザインの1つです。まぶたと目の間にレンズをはさみ込む形でレンズが回ることを防ぎます。プリズムバラストデザインよりもレンズがうすく作られるため、酸素をよく通します。
Q.遠近両用ってなんですか?
A.老眼矯正用のコンタクトのことです。
遠近両用は、老眼を矯正するためのコンタクトのことです。マルチフォーカルとも言われます。
遠近両用のコンタクトは、同じレンズの中に3種類の度数が入っています。近くのものを見る時と遠くのものを見る時、その中間にあるものを見る時、それぞれのケースにいちばんあった度数で視力を矯正できるため、どんな距離のものでもはっきりと見ることができます。