公開日:2020/09/24
最終更新日:2021/09/24
コンタクトを購入する際、「なかなか眼科に行けないので処方箋なしで買いたい」という方もいらっしゃますよね。
コンタクトは医薬品ではないので、処方箋なしでも買うことはできます。 ただし、購入する際はあらかじめ自分の「目のデータ」を知っておく必要があります。
今回は、その「目のデータ」についてや、処方箋なしでコンタクトを購入する場合に気を付けなければならないことについてご説明します。
「目のデータ」とは?
コンタクトを購入する際は、「目のデータ」としていくつかの数値を知っておく必要があります。
《度数(PWR)》
「視力をどれだけ矯正する必要があるのか」を示す数値です。この数値は、遠くのものが見えにくい近視の場合マイナスになり、反対に近くのものが見えにくい遠視の場合プラスになります。
《ベースカーブ(BC)》
自分の目に合うレンズのカーブ度合いを示す数値です。目の表面は球状カーブしており、このカーブの形は人によって違います。レンズを選ぶ際は、自分の目のカーブに沿った形の製品を選ぶ必要があります。
《乱視度数(CYL)、乱視軸(AX)》
乱視がある場合に「その乱視を矯正するために必要な力」を示す数値が「乱視度数(CYL)」、乱視の角度を示す数値が「乱視軸(AX)」です。 乱視矯正用のコンタクトを購入する際にはこの2つを知っておく必要があります。
《加入度数(ADD)》
遠視と近視がある場合に、そのそれぞれの度数の差を示すのが加入度数(ADD)です。 遠近両用のレンズを購入する際には、「遠視の度数」「近視の度数」「加入度数」の3つを知っておく必要があります。
処方箋不要のサイトやショップなどでは、上記の数値を入力・提示すれば、処方箋なしでもコンタクトを購入することができます。
処方箋なしでコンタクトを買う場合の注意点
《メガネとコンタクトの度数は同じとは限らない》
眼鏡とコンタクトでは、目の表面からレンズまでの距離が異なります。そのため眼鏡と同じ度数でコンタクトを作っても、思うように視力の矯正ができない場合があります。
《目の状態により、コンタクトの使用ができない場合がある》
ドライアイ(涙の量が少ないなどの理由で目が乾きやすく、傷がつきやすくなる目の病気)の症状が強い、炎症を起こしている、などの理由により、コンタクトの使用ができない場合があります。
《目の形に合わないレンズは、頭痛や眼精疲労の原因になる》
ベースカーブの合わないレンズを装着していると、ずれやすかったり異物感を強く感じることがあります。 また、度数が合わないコンタクトを使い続けると、頭痛、眼精疲労の原因に。最悪の場合目にダメージを与えることにもなりかねないので、注意が必要です。
処方箋なしでの購入は慎重に
コンタクトは処方箋なしでも購入することはできますが、自己判断で選んだ製品が自分に合わなかった場合、トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。処方箋不要のサイトやショップなどで製品を購入する際は自己責任のもと、慎重に判断してくださいね。