公開日:2020/09/17
最終更新日:2021/09/13
2ウィークのように、1日以上連続して使い続けられるコンタクトにはレンズケアが欠かせません。レンズケアを怠った場合、目のトラブルになる可能性があるためです。
レンズケアをしないとどうなる?
目から外した後のレンズには汚れが付着しています。汚れには、化粧品汚れや皮脂、タバコの煙、空気中のゴミ、涙腺や角膜からの分泌物に含まれる成分(タンパク質や脂質、無機物)などいろいろな種類がありますが、いずれの汚れも放置することで目に良くない影響を与えます。
レンズに汚れが付着している時の問題には、次のようなものがあります。
・レンズが変色・変形する
・レンズの親水性が低下して乾燥しやすくなる
・レンズの酸素透過性が低下し、目に酸素が届きにくくなる
・レンズ表面の滑らかさが失われ、角膜が傷つく
・結膜にアレルギー反応が起こる
以上のような問題を避けるために、きちんとレンズケアをする必要があります。
こすり洗いがベター
コンタクトのケア用品には、つけ置きタイプとこすり洗いタイプの2種類があります。つけ置きタイプはこすり洗いが不要で手軽に使えると言われていますが、日本コンタクトレンズ学会によると、つけ置き洗いでは汚れを充分に落とせないため、ケア用品の種類に限らずこすり洗いをすることが勧められるそうです。参考:ケアの基礎知識(日本コンタクトレンズ学会)
また、レンズに付着する汚れの性質や量は、時期や体質によって違います。アレルギー性結膜炎の方やドライアイの方は、涙腺や角膜からの分泌物が多くレンズが汚れやすいです。
加えて花粉症の時期や空気が乾燥しやすい時期は、アレルギー性結膜炎やドライアイが悪化しやすく、分泌物の量が増えてレンズに付着する汚れの量も多いです。少なくともアレルギーのある方やドライアイの方、花粉症の時期、乾燥しやすい時期などはこすり洗いをすることをおすすめします。
ワンデーもレンズケアをすれば使い続けられる?
時々、ワンデータイプのレンズを2ウィークタイプと同じようにこすり洗いをして、2日以上使い続ける方の話を聞きます。汚れを落とせば、ワンデータイプのコンタクトも2日以上使えるのでしょうか?
答えはNOです。
ワンデーやタイプのレンズは、1日で取り換える前提で設計されています。2ウィークタイプのレンズよりも耐久性が低く、こすり洗いをすると破れたり、傷がついたりして目のトラブルに繋がります。
同様の理由で、2ウィークタイプのレンズも、2週間を超えたらいくらこすり洗いをしても使い続けられません。コンタクトは必ず装用期間を守って使ってください。